Kenichi Maehashi's Blog

脳内コアダンプ

RSS
Category: Computer
waf では、デフォルトでは、単体試験 (waf_unit_test) が失敗してもビルドは成功扱いになります。
以下のように wscript を記述すると、単体試験失敗時にビルドも失敗扱いにすることができます。
from waflib.Tools import waf_unit_test
from waflib.Errors import BuildError

# ... snip ...

def build(bld):
bld.recurse("src")
bld.add_post_fun(waf_unit_test.summary)
bld.add_post_fun(ensure_unittest_passed)

def ensure_unittest_passed(bld):
for (f, code, out, err) in getattr(bld, 'utest_results', []):
if code:
raise BuildError()
なお、ここでは単体試験の成功/失敗を終了コードで判定していますので、必要に応じてカスタマイズしてください。
Category: Linux
バグ管理に使っている Redmine を 2.1.0 にアップデートしました。

2.1.0 では、入力フィールドの利用有無をトラッカーごとに選択できるようになりました。
今まで無理矢理 CSS で隠していた箇所があったので、これですっきりしました。
あと個人的に嬉しいのは、「プライベート」がフィルタとして加わったことでしょうか。

その他、変更点は こちら で確認することができます。

ちなみに、個人的に日本語のトランスレーションに不満があったので :) パッチをいくつか送っていたのですが、すべて 2.1.0 でマージされています。
具体的には、#11401, #11402, #11411, #11412 などです。
Category: Computer
待望の PowerShell 3.0 を含む Windows Management Framework 3.0 がリリースされました。これで Windows 7 SP1, Windows Server 2008 R2, Windows Server 2008 SP2 で PowerShell 3.0 を利用することができます。

早速 Windows 7 SP1 環境に導入したのですが、MSU パッケージをインストールしようとしたところ「この更新プログラムはお使いのコンピューターには適用できません。」と表示されてしまう問題が発生してちょっとハマりました。Microsoft .NET Framework 4 (スタンドアロンのインストーラー) をインストールしてリトライしたところ問題なくインストールできました。

上記ページで言語が English となっていますが、GUI 等は日本語で表示されます。
ただし、各コマンドレットのヘルプの日本語版が搭載されていないようです。Update-Help でも (まだ?) 降ってこないので、もうしばらく不自由しそうです。

# Update-Help には -UICulture があるのに Get-Help にないのが解せぬ。
# Set-UICulture があればいいんだけど...
Category: Other
2 日目だけ、参加してきました。インフラ周りのネタだけ簡単にまとめておきます。

近代サーバー設定ツール Chef の概要と使い方

言わずと知れたサーバ構成ツール… と思いきや、日本の UG ができたのはつい最近とのこと。
会場では、開発環境で使っている方は数名いらっしゃいましたが、実環境に採用している人はいなかったようです。

"Infrastructure as a Code" ということで、「Chef のレシピに対してテストコードを書く」というのはすごくよいアプローチに思えました。
ただ、Chef 自身のインストールの大変さがネックかもしれません。また、お話を聞いた感じだとハマりどころもやや多そうな印象でした。

あと、Chef のインストーラ (シェルスクリプト版) は Omnibus というツールで書かれているそうです。DSL で環境差異を吸収する感じですかね。

2012/08/27 には、erchef という Erlang + MySQL で書かれた Chef サーバがリリースされたそうです (元々は Ruby DSL + CouchDB)。パフォーマンスが向上するとともに、MySQL になって運用しやすくなったとのこと。確かに CouchDB よりは敷居が低くてよいですね。

インフラエンジニアなら知っておきたいストレージのはなし

毎回楽しみにしている、自宅 SAN 友の会のセッション。二本立てでした。

Linux + SCST + ZFS で FC-SAN ストレージ + SAN boot

Linux 側で SCSI target を立てる。その際の LUN のバックエンドを ZFS 上のファイルにすることで、スナップショット/ロールバックができる環境の出来上がり。あとは FC 経由で SAN boot すれば OK。機材をオークション等で揃えれば割と安価にできるそうです。
例によってカーネルに自前パッチを当てないといけないのが重いですね。でも、FC 欲しくなりました :)

Oracle Solaris 11 11/11 で iSCSI / FC ターゲット

Solaris 11 はダウンロードして検証するだけなら無料で使えるそうです。ZFS v33 が利用可能。
COMSTER で iSCSI / FC ターゲットが割と簡単に作れる模様。商用製品だけあって、非常に安定しているとのこと。

Sambaユーザーの集い - 最新動向ほか

こちらも毎回欠かさずに行っている、たかはしもとのぶさんのセッション。
今回のハイライトは Windows 8。Samba ファイルサーバは問題なし、Samba ドメインも Windows 7 と同様のレジストリ修正 2 カ所で Join 可能とのこと (Samba 3.5.6 で確認)。SMB 3.0 の開発も進んでいるそうです。
Samba 4 も状況としてはあまり変わっていないが、リリースは今年中と思われる。ドキュメントがあまり充実していないのがネック。
SerNet で Samba 4 のアプライアンス (VM イメージ) がダウンロードできるそうなので、手軽に試したいときは良さそうですね。