Kenichi Maehashi's Blog

脳内コアダンプ

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Category: Apple
Zingersoft iSSH。初めての有料 iPhone App 購入です。お値段 1,200 円でちょっと躊躇していましたが、iPhone 購入時の FON キャンペーンで 1,000 円の iTunes Store クレジットを貰ったので、思い切って買いました。と言っても、現状 iPhone 上で SSH したいならこれ一択かな、という感じでしょうか(他のソフトウェアのレビューや価格を見る限り、ですが)。

個人的に必須だった SSH の公開鍵認証ができ、さらにポートフォワード (現時点では Dynamic は無し, テザリングっぽいことができてしまうからか?)、VNC、X Window Server、さらには telnet / Raw 接続などなど、コードベースが PuTTY なこともあって機能がフル搭載となっています。Pie Menu もカスタマイズ次第でかなり便利になりそうな予感。また、次期バージョン 4.4 で ssh-agent 搭載、将来的には RDP も搭載される予定とのことで、かなり楽しみです(無料アップデートできるのかどうかは分からないですが)。

SSH の鍵ペアは iPhone 上でも生成できますが、2048-bit だと相当 iPhone をスリスリしなければならないので疲れます。また標準機能では秘密鍵を export することができません(公開鍵は export 可能、秘密鍵も PhoneDisk とかでアクセスすれば PPK 形式で取り出せます)。Mac / PC 上で ssh-keygen して、パスワード認証な SSH か Air Sharing over HTTPS などで転送、クリップボード経由で import が楽だと思います。

一方で、メモリの容量の問題かもしれませんが、少し不安定な場面もありました。接続時や X 転送のタイミングでアプリがクラッシュしてしまうケースが何度かあり、ここらへんは改善されると嬉しいなぁと思います。もっとも、サーバ側で screen を使っていることが多いので、実害はほぼ無いのですが。あと、日本語の対応は今ひとつで、アプリはローカライズされていませんし、UTF-8 では文字幅がおかしいですし、EUC-JP には対応していませんのでご注意を。

購入後は、「Test Connections」を Off に(サーバの SSH のポートを自動で死活監視して状況をアイコン表示するオプション。Port 22 に DoS アタック対策を入れていると残念なことになるため)、X Server の Only Tunneled Conn を On にする(これが Off だと誰でも X Window Server に接続できてしまうため)のが最低限のおススメです。
Category: Linux
簡単なまとめ: インストール時に VirtIO ディスクに Windows 7 をインストールすることはできない(エラー 0x8030001)ので、IDE ディスク + ダミーの VirtIO ディスク(容量は小さくて OK)という構成でインストールし、VirtIO ディスクドライバを Windows に認識させ、その後ダミーディスクの削除と IDE ディスクを VirtIO ディスクに変更する手順を行います。NIC はインストール時から VirtIO でも大丈夫ですが、認識させるにはドライバが必要です。

なお、Red Hat, Inc. 署名付きの VirtIO ドライバ一式は Fedora Project からいただいてきました。8/17 リリースの virtio-win-1.1.11-0.iso が現時点で最新のようです。VirtIO 前のベンチは取る時間が無かったので割愛。VirtIO 状態の WinSAT 結果は、プロセッサ (Intel Core 2 Duo E6750 / 1 VCPU) 4.5, メモリ (DDR2-800 / 4 GB / no overcommitting) 7.2, グラフィックス 1.0, ゲーム用グラフィックス 1.0、プライマリハードディスク (Raw non-sparse file on WDC WD10EADS-M2B / 50 GB) 5.9。グラフィックスは Cirrus なので仕方ない(Standard VGA だと何故かデバイスマネージャにエラーが出て測定不能だったため)が、その他の値は普通の PC と遜色ないし、実際に使っていて遅いとは感じないレベル。RDP で常用するつもりですが、NIC も VirtIO で 1 Gbps なので、まぁ良いでしょう。満足。

Mac 特有のトラブルとして、F8 とか F12 にデフォルトで機能が既に割り付けてあるので virt-viewer の操作が奪われるという欠点はあった。システム環境設定から一時的にキーボードショートカットを無効化(インストールが終われば元に戻せる)で、特に問題なし。
Category: Computer
Lyrics Master の次期バージョン 2.2.2 のベータ版を公開します。
UI 刷新、各サイト最新仕様への対応、多数のバグフィックスが行われています。

いつも通りサポートサイトに置いてありますので、試していただければと思います。(遅くなってしまったので、ML に流すのはまた後日…。)

UI は一人で悩んでいても仕方ないので、とりあえず使っていただくことにしました。
今回は BETA のスパンをかなり長く取りたいと考えています。
Category: Computer
作者の show_land さんから連携ソフト開発のご連絡をいただいたので、自分ではまだ試用できていないのですが(申し訳ありません)取り急ぎご紹介します。
InfoMaster というソフトウェアで、Lyrics Master や Google 検索と連携して MP3 ファイルの ID3 tag に歌詞やアートワークを書き込むことが出来るソフトウェアだそうです。
Lyrics Master の要望として ID3 tag の直接編集は挙げられることが多かったので、これで楽になるかもしれませんね。

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そして、LM 本体のアップデートが引き続き滞っておりご迷惑をお掛けします。SVN の trunk にはかなりコミット溜まっているのですが、テスト + リリース作業のためのまとまった時間が取りづらく。あと新 UI もどうしようかと思案しています。しばらくお待ちください。
Category: Apple
いまさらな感じもありますが、iPhone 4 (32 GB) を入手しました。
都内量販店にて 7/27 に予約、8/13 に受け取りだったので、品薄感はだいぶ無くなってきましたね。

さて、これを機に Google を中心とする Sync Life (?) を実現しようとしたのですが、いくつか困難があったので、時系列順に記録しておきます。

(1) メールの From: の変更をしたい
普段から独自ドメインの Google Apps メールを使っているのですが、実アカウントに対して alias を振ったものを常用メールアドレスにしており、これを From: に設定しています。(結局実アカウントは Sender: フィールドに出てしまうので、あまり意味は無いのですが…)。で、iPhone で素直に(Gmail アカウントとして)登録しようとすると、From: が実アカウントのメールアドレスと同じものになってしまいます。Microsot Exchange アカウントとして登録した場合は From: のみ変更できそうな雰囲気のインターフェースなのですが、何回設定を保存しても元の状態(実アカウントがメールアドレスと同じ)に戻ってしまいます(追記: これは Google の仕様のようです)。From: の変更は、「その他」のアカウントとして登録して手動でサーバ設定を行うことでのみ実現できるようです。

(2) 連絡先やカレンダーの同期もしたい
しかし、「その他」の種類でアカウントをセットアップした場合、「連絡先」や「カレンダー」の同期ができなくなります。そこで、Google Apps アカウントを Microsoft Exchange アカウントとしてセットアップすることで「連絡先」と「カレンダー」の同期ができるようです(「Gmail iPhone プッシュ」などで検索すると Google Sync (m.google.com) の設定方法が出てきます)。メールは (1) で「その他」の種類のアカウントとして設定済みなので、Exchange アカウントのメール同期は「オフ」にしておきました(つまり、一つの Google アカウントに対して 2 つのアカウントエントリがある状態になります)。

(3) Microsoft Exchange アカウントとしてセットアップするとメール受信時にエラーが出てしまう?
独自ドメイン版の Google Apps の場合、一度 Google Apps の管理者としてドメイン管理画面にログインし、「モバイル」の設定ページで「Google Sync を有効にする」をチェックしておく必要があります。この時点で、カレンダーやメール、連絡先が動的に同期される状態になりました。(蛇足ですが、独自ドメイン版 Google Apps の場合はそもそも「カレンダー」サービスを追加していなかったというケースがあるので要注意ですね)。

(4) プッシュ通知が欲しい
Microsoft Exchange 以外の IMAP メールサーバでは、プッシュ通知(メールがメールボックスに到着した時点で画面上に通知が行われる方式)がサポートされていません。唯一の例外として、SoftBank の E メール (i) で提供されている @i.softbank.jp ドメインのメールアドレスについては、IMAP 方式ながら独自の方法(メールサーバにメールが到着した時点で iPhone に通知を発呼)でプッシュ通知が実現されています。よって、Google Apps アカウントのメールを @i.softbank.jp に転送すれば、プッシュ通知が受け取れます。

(5) 新着の数が 2 倍になるのは嫌だ
Google Apps アカウントに届いたメールが @i.softbank.jp に転送されるので、同じメールが両方のアカウントに表示されることになります。私は @i.softbank.jp メールアドレスを使わない(メールは全て Google Apps アカウントに送ってもらう)ことにして、@i.softbank.jp の「メール」を「オフ」に設定しました。これで、@i.softbank.jp アカウントは「停止中」状態になり、「メール」アプリケーションには表示されなくなります(@i.softbank.jp はプッシュ通知専用にして、メールは受信しない)。

(6) 未解決: バイブレーションを見落としそう?
iPhone の通知バイブレーションは 1 回短く震えるだけで、日本の携帯電話のように振動パターンを設定することができないようです。普段はマナーモードにしているので、音にも期待できません。iBiff for iPhone というアプリケーションを使うことでバイブレーションの回数などを設定できるようですが、このアプリケーションは常駐して IMAP アクセスを行うもののようなので、何だか本末転倒ですしバッテリーも心配です。この問題は今のところ未解決。と言っても、まだ使い始めて 1 日目なので、意外と大丈夫かもしれませんが…。(追記: 一週間以上使ってみての感想ですが、やはり気づかないことが半分くらいありますね。と言っても、プッシュがないからと言って大して困る訳でもないということに気づいてしまいました。)

(7) 外部のカレンダーを参照したい
メールとは別に、Google Apps で他のユーザと共有しているカレンダーを iPhone の「カレンダー」に表示したいと思っていました。これは、「アカウントの追加」から「その他」、「照会するカレンダーを追加」と辿ったところに iCalendar ファイルの URL を入れれば OK です。Google カレンダーで、カレンダーの詳細設定にある「限定公開 URL (ICAL)」がそれに該当します。なお、このカレンダーは Read-only になります。(追記: Exchange アカウントとしてセットアップした後、Google Sync のページ <https://m.google.com/sync/settings/a/独自ドメイン名/iconfig/> でカレンダーを選択することで同期できるので、こちらに移行。)

(8) au 携帯のアドレス帳を Google アカウントの連絡先に移行する
au 携帯にはアドレス帳を vCard 形式でエクスポートする機能が付いているため、これを利用できます(SD カードないし Bluetooth 経由でコンピュータに移動するとよいでしょう)。ただし、この vCard ファイルは Shift_JIS でエンコードされているので、Google アカウントへのインポートを行う前に、コンピュータ上で UTF-8 に変換しておかなければ文字化けするという点に注意が必要です。インポート作業は Gmail の連絡先画面から行います。

(9) 貰った FON ルータは(よく分からない人は)繋がない方がいいよ!
FON ルータを説明書通りに設定すると、自宅のインターネット回線を通りがかりの人に提供することになります。これを防ぐには、LAN ケーブルを(説明書にある)INTERNET ではなく COMPUTER に接続し、さらに設定画面から DHCP を無効にします(既存ネットワークにルータが存在し、かつ DHCP サーバが動作している場合)。これで FON_FREE_INTERNET アクセスポイントが作成されない(MyPlace だけが作成される)ので、自分専用の無線 AP として使うことができます。

とりあえず、そのくらいかな? 備忘録も兼ねて記事にしました。また何かあれば書こうと思います。
そして (6) の解決策をご存知の方はぜひ教えてください。よろしくお願いします。