Kenichi Maehashi's Blog

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Category: Windows
今年の6月ごろ、Bash on Ubuntu on Windows を試すために MacBook Air の BootCamp パーティションに Windows 10 をインストールして Insider Preview (Fast リング) の設定を行った。
その後しばらく Windows 環境を使っていなかったのだが、昨日久々に BootCamp パーティションから Windows 10 を起動しようとしたところ、以下のような Boot Manager のエラーが出て起動できなくなっていた。
File: \WINDOWS\system32\winload.exe
Status: 0xc0000428
Info: The digital signature for this file couldn't be verified.
最初は BootCamp 固有の問題かと思ったのだが、調べたところ Insider Preview の有効期限切れによってこのエラーが発生するらしい。
Complete list of Windows Insider build numbers and what happens when a build reaches its expiration date などによると、
  • Insider Preview で配信されるシステムファイルのバイナリは非常に短い期限の証明書で署名されている。
  • 6月8日にリリースされた Insider Preview Build の有効期限は8月1日。
  • 証明書の有効期限の4週間前から次のビルドへ移行するように警告が表示される。また、証明書の有効期限の2週間前から制限モード(3時間おきに自動リブート)になる。
ということのようだ。

証明書の期限切れなら日付を過去に戻せばいけるかなと思って、Mac 側で日付を 6 月に設定してから再度 Windows をブートしたところ、Boot Manager を突破できた。
が、Windows にログインした瞬間、無線 LAN AP に自動接続 & NTP サーバにアクセスして正しい日付が設定されてしまい、署名されたバイナリが実行できなくなって、最終的にはクラッシュ。
以後は時間を過去に戻してブートしても BSOD が表示されるようになってしまい、使えなくなってしまった...。

ということで、期限切れが発生してしまったら、
  1. ネットワークから完全に遮断 (Mac のように無線 LAN をハードウェア的に無効にできない場合は、自動接続に登録している無線 LAN のアクセスポイントを全て停波) する。
  2. UEFI/BIOS 画面や別の OS を起動してハードウェアクロックを有効期限前に戻す。
  3. Windows でブート。
という感じでデータをサルベージしてから(*1)、Windows を再インストールする、ということになりそう。

しかし、2ヶ月も経たないうちにブートさえできなくなってしまう仕様は、如何なものか。(Insider Preview 参加時にも、特に警告は出なかった気がするのだけれど...)

(*1) ファイルを取り出すだけであれば単に NTFS を読める別のシステムを使えば良いが、例えば Windows の鍵ストアのように OS 稼働中でなければ取り出すのが困難なデータは結構ある。

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