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Apple
久々にインフラネタ。モバイルの Mac と別拠点の LAN を Bonjour で接続したかったので、SSH を使った L2 トンネルを作った。
(背景: Bonjour プロトコルはルータを超えないように設計されており、IPIP や L2TP/IPsec VPN (PPP) などの L3 トンネルでは疎通できない。)
接続元は、Mac (tuntaposx をインストールしておく)。
接続先は、別拠点 LAN 上に存在する SSH サーバ (RHEL 6)。
手順は以下の通り。
これで、接続先サブネット上の iTunes が Bonjour で見えるようになるので、ホームシェアリングが使えます。
iTunes Match を使わずとも、WAN 経由で iTunes ライブラリを共有できるので便利。
(追記: 2015/05/24)
RHEL 7 であれば、tunctl の代わりに ip tuntap add mode tap user kenichi、ifconfig の代わりに ip link set tap0 up。
(追記: 2016/01/01)
ssh コマンドの引数順序を修正。 (-w 0:0 -o Tunnel=ethernet → -o Tunnel=ethernet -w 0:0)
El Capitan では修正後の順序でないと
(背景: Bonjour プロトコルはルータを超えないように設計されており、IPIP や L2TP/IPsec VPN (PPP) などの L3 トンネルでは疎通できない。)
接続元は、Mac (tuntaposx をインストールしておく)。
接続先は、別拠点 LAN 上に存在する SSH サーバ (RHEL 6)。
手順は以下の通り。
- 接続先サーバの sshd_config に PermitTunnel ethernet (or yes) を設定した状態で OpenSSH サーバを起動する。
- 接続先サーバに仮想ブリッジを作成し、そのブリッジに Bonjour で共有したいネットワークの NIC を追加しておく。
- 接続先サーバに、ユーザ権限を付与した仮想 Ethernet NIC (tap デバイス) を作成し、その tap デバイスを仮想ブリッジに追加する。
# tunctl -u kenichi -p
Set 'tap0' persistent and owned by uid 1000
# brctl addif br0 tap0
# ifconfig tap0 up - クライアント(Mac)側で、SSH 接続を行う。-w は使用するローカル/リモートの tap デバイス番号 (または any) を指定する。これでトンネルが確立する。
# sudo ssh -o Tunnel=ethernet -w 0:0 kenichi@ssh.example.com
- クライアント(Mac)側で、tap デバイスに IP アドレスを振るか、DHCP を有効にする。
# sudo ipconfig set tap0 DHCP
これで、接続先サブネット上の iTunes が Bonjour で見えるようになるので、ホームシェアリングが使えます。
iTunes Match を使わずとも、WAN 経由で iTunes ライブラリを共有できるので便利。
(追記: 2015/05/24)
RHEL 7 であれば、tunctl の代わりに ip tuntap add mode tap user kenichi、ifconfig の代わりに ip link set tap0 up。
(追記: 2016/01/01)
ssh コマンドの引数順序を修正。 (-w 0:0 -o Tunnel=ethernet → -o Tunnel=ethernet -w 0:0)
El Capitan では修正後の順序でないと
channel 0: open failed: administratively prohibited: open failed
というエラーが表示され正しく動作しないかった。
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