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最新鋭データセンターの施設に萌えるべき! さくら石狩DC見学ツアー

というわけで、行ってきました北海道は石狩!
世界でもあまり例がない「外気冷却」の設備を取り入れた、最先端のデータセンタ。普段見ることの出来ない内部を、じっくりと見学させていただきました。

海鮮丼

データセンタの入り口で入局手続きを済ませると、我々を最初に待ち受けていたのは、何と海鮮丼!
イクラ、ウニ、カニが溢れんばかりに盛られた海鮮丼をお代わり自由で堪能させていただきました。おいしかった!!

データセンタ

お昼ご飯の後、早速データセンタ内部へ。2 班に分かれて、田中社長 or 舘野副社長から直々が聞けるというリッチなイベントでした。
モニタリングルーム、サーバ室、特高電気室 (66,000 V の電気を受電!) などの設備を順に案内していただきました。
モニタリングルームの来訪者向けディスプレイ。この日の PUE は 1.17 と驚きの値が表示されていました。
サーバ室。床上げされておらず、フロア (2F) のコンクリにラックを直打ちしてあるとのこと。耐震性に優れ、工事費も安価。ケーブルは全て上を通しているそうです。
廃気はラックから直接天井裏に流れるようになっているのですが、このラックと天井を繋ぐダクトは段ボールを加工したものだとか。このエリアはコロケーションではなく自社サービス (さくらのクラウド & VPS) 用とのことで、見えないところで徹底的にコストを抑えているなという印象を受けました。
このエリアのサーバ群は 230 V 電源で統一してあるそうです。ストレージの青色 LED が美しい…!
外気はこのフィルタを経由してから取り込まれます。思いっきり「外」でした。一同、寒い寒いと言いながら見学。
フィルタの汚れ具合は、気圧を測ると分かるらしい。
ちなみに、サーバの冷却方法は、温度や湿度によって空調のみ・外気のみ・外気と排気の混合 (サーバ室から戻ってきた暖かい空気を外気と混ぜて適温にする) の 3 通りがあるそうです。この日は「外気と排気の混合」モードで動作しており、空調は全く使っていない (送風だけの) 状態でした。ちなみに夏場は「空調のみ」モードでの運転になり、この場合の PUE は都市型 DC と大きく変わらないとのこと。

さくらの夕べ in 石狩

データセンタ見学から戻ると、ファシリティ担当の方、広報担当の方、そして田中社長によるプレゼンテーションの時間に。データセンタが出来るまでの苦労話など、オフレコなネタを含め大変楽しく聞かせていただきました。
お話の中では、HVDC (High-Voltage Direct Current) の推進がアツいと感じました。AC/DC 変換の回数を最小限にし、サーバに直接 12 V の電源を投入する仕組みです。今後さくらがさらに拡大・進化してゆく上で、電源効率を大幅に向上できる HVDC の技術は必須でしょう。
現在、データセンタの外に置かれているコンテナで HVDC 実証実験が進められており、今後はデータセンタ内の設備にも取り入れてゆく、とのことでした。
質疑の時間もあったのですが、かなり技術的に突っ込んだ質問にも的確に答えてゆく田中社長。トップがこのような方であれば、安心してサーバを預けられるな、という印象が強く残りました。

2 日目

2 日目はほぼ自由行動。午後はかなり吹雪いていましたが、時計台や赤れんが庁舎など、札幌観光を楽むことができました。
もちろん、聖地巡礼も忘れられません :)

まとめ

日頃からお世話になっている「さくらインターネット」さんの内側を垣間見ることができ、非常に楽しい & 美味しい 2 日間でした。
貴重な経験をさせていただいた関係者の皆さまに、心からお礼申し上げます。ありがとうございました!!

※一部の画像 (撮影禁止エリア等) については、ツアー主催者から提供いただいたものを使用しています。

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